妙徳夫人母子尊像にご縁を結ぼう

ご遠方のお方様は是非御本尊様に懺悔して”妙徳夫人母子尊像”が安置してある本堂に水子供養納めの皆様方の誠心をお捧げ下さいませ。

当山は比叡山延暦寺開祖伝教大師最澄さまの慈母妙徳夫人の生誕地、及び菩提寺として千二百有余年の歴史を有する寺院であり、宗教の如何を問わず皆さまの水子供養の菩提所として篤く信仰せられている一粒万倍の水子供養寺であります。

妙徳夫人の里方に当る正四位下河辺備前守正雄の歴代は、当地に住し、その祖左大臣魚名公は遠く大職冠藤原鎌足公を始祖としています。

備前守正雄の妹藤子姫(後の妙徳夫人)は江州滋賀郡、三津首百枝公に嫁ぎその後たびたび山城の国山之内の里方河辺備前守の館に帰り、地母神地蔵菩薩を一心に祈願されるうち不思議なるかな一子を授かり給わったのであります。この御子は後に伝教大師最澄となられた方であります。藤子夫人はその後、名を妙徳尼と改め、はかなくも散りゆく数多の水子の冥福と、わが子大師のゆく末を祈念して余生をこの地に過したのであります。

慈母妙徳夫人の没後大師は、この地に延暦寺をかたどり寺塔を建立して、大師御自作の利剣名号の阿弥陀如来(秘鉄佛)をお祀りし、比叡、山之内と称し、亡き御母君のため百僧供養を営まれました。それ以来この行事は五十年目毎に引継がれて、昭和四十八年五月には、千百五十年忌の百僧供養が厳修せられました。

世の光に逢うこともなかった、子供たちのために、当寺にては、日本女性の「かがみ」である妙徳夫人の水子地蔵尊を奉安する本堂で、弥陀四十八願万燈水子供養を営んでいます。皆様方には是非ご参詣くださって「水子供養おさめ」のま心を捧げ冥福をお祈りしてください。

御本尊のみ前にひざまづいて、心から懺悔することによって、亡くなった幼い霊の安らかな後生が開かれ、また現在の父母や兄弟たちは七難消滅一切の病を取り除いてお護りがいただけます。御本尊の広大なお慈悲によって、幸せな家庭と平和な社会が実現されてゆくように出来る限り善根を積みましょう。

「はかなくも 消えし命を祈るこそ

我が身の救い 世の救いなり。」

毎月二十四日は功徳日で地蔵菩薩と慈悲深い妙徳夫人母子尊像をお祀りしてある本堂に皆様の水子供養納め精霊をお迎えして弥陀四十八願万灯籠供養いたして精霊の冥福と皆様の福寿繁栄と母子の安泰を祈念いたしております。